社長山田の経営ばなし 第五回 〜土地の分譲販売や、リフォーム済み中古住宅販売の未来〜

5回にわたり、当社の代表取締役 山田 武雄に、これまでの事業についてお話を聞きました。

1990年に不動産会社の「株式会社セイブ」、1999年にはハウスメーカーの「株式会社スマイルハウス」を設立してきた山田社長。2社をM&Aで売却後に、当社の「株式会社サポート」を立ち上げました。(株)サポートでは土地の分譲販売や、リフォーム済み中古住宅を扱っています。

第5回の今回は、会社の売却から、現在の事業である株式会社サポートについて聞きました。

会社を売却したのは、目標を達成したと感じたからです。私は会社を大きくすることを目的にはしていませんでした。それでも、目指していたのは「日本で一番内容のいい会社」。規模が小さくても、その質を追求することを目標にしてきました。

結果的に、松本市内の施工棟数は10年連続No.1(JSK調べ)となり、ホームビルダー経営力ランキング(2012年、株式会社住宅産業研究所発表)では全国第1位になりました。私たちは、自分たちのマーケットを正確に見極め、無謀な経営には手を出さないことを常に心がけてきました。そのおかげで会社設立以来、無借金経営を続けることができたのです。

66歳という年齢からすると、引退は少し早いかもしれません。しかし、自分がやりたいことをやり切ったという実感があったので、売却を決意しました。その後も5年間は顧問として関わり、会社の成長を見守り続けました。

やめても暇だからですよ(笑)。それで新会社を立ち上げました。もちろん真面目にやっていますが、今は趣味の延長のように仕事を楽しんでいます。今75歳なので80まではまだまだ動けそうですね。(株)サポートでは土地の分譲販売や、リフォーム済み中古住宅を扱っています。

人と話すことも楽しいですし、不動産を扱うこと自体が好きなんです。利益はあくまで結果であり、その過程こそが面白さの本質です。シミュレーションを重ねながら、一つひとつ積み上げていく過程がやりがいにつながります。

分譲事業を行っているため、役所との交渉も少なくありません。法律の大きな流れの中で考え方次第で異なる対応もあり得る中、交渉を通して形をまとめていくのも醍醐味のひとつです。

私は一級建築士、一級施工管理士、土地家屋調査士、特殊建物調査資格者、宅地建物取引士など、資格をたくさん持っています。法律や建築の知識を幅広く総動員して企画を立てて、計画を進められたときは、やっぱり達成感があります。さらに、長年の経験で培ったノウハウを活かして進めてきた物件がお客様に選ばれ、購入していただける瞬間は、何より嬉しいですね。

これからは、“グロス”で考えるお客様がますます増えていくと思います。ここでいうグロスとは、土地の価格、建物の価格、税金などをすべて含めた総額のことです。

近年、土地や建物の価格はどんどん上昇しています。そのためお客様は、「土地と建物を合わせて、いくらまで支払えるか」という全体像を意識して判断するようになってきました。だからこそ、私たちも販売する際には、トータルでの価格設定を常に意識する必要があります。

株式会社サポートでは、土地の分譲販売やリフォーム済み中古住宅の取り扱いを行っています。セイブやスマイルハウスで取り組んできた事業内容とはまったく異なります。お客様に喜んでいただける土地や住宅を提供するという点では、これまでの経験が生きていると感じます。

これからも選ばれる企業を目指しながら、楽しく事業を続けていきたいですね。

今は、仕事とプライベートのバランスを取れるようになりました。旅行やお酒、城巡りなど、自分の趣味の時間も楽しみながら、取り組んでいきたいと思っています。 “楽しみながら働く”姿勢を大事にしたいですね。

土地の分譲販売や、リフォーム済み中古住宅を扱う(株)サポートを、これからもよろしくお願いいたします。

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